黙然日記(廃墟)

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産経「正論」の変節。

 1/31分です。

【正論】戦後秩序への「挑戦者」は中国だ 前防衛相、拓殖大学特任教授・森本敏(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140131/plc14013103130001-n1.htm

 あーまた拓大教授が極右発言しているよ、と片付けるのは簡単です。が、野田佳彦内閣の閣僚が、それを破って交替した安倍晋三内閣の姿勢を絶賛するのは、真摯な態度と言えるのでしょうか。
 安倍首相の靖国神社参拝を、中国が「戦後秩序への挑戦」と非難したことに対し、いやいや中国の拡張政策こそ戦後秩序への挑戦ではないか、と反論しているのですが、問題のすり替えもいいところです。第二次世界大戦戦勝国(の継承国)でありP5の一員である中華人民共和国には、敗戦国としての枠組みが科せられていません。中国の拡張主義は憂慮すべきですが、それは現在の国際秩序への挑戦であって、「戦後秩序」という概念とはなんら関係ないのです。森本氏の、言葉遊びに過ぎません。「戦後秩序への挑戦」とは戦前を復活させる動きに対しての批判であり、まさに安倍首相の言動に適用できるものです。