産経「正論」の脱亜論。他。

【正論】年頭にあたり　今こそ、福澤の「脱亜論」に学べ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140110/plc14011003060002-n1.htm

　渡辺利夫拓殖大学総長は、以前からこんなことばかり言っています。昔の右翼は大東亜主義で、アジア諸国と連帯すべしと唱えていたものですが、どこで間違ったのでしょうか。
　「ペンは剣よりも強し」「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」といった福沢諭吉の名言には若いころ感銘を受け、今でもどこかで精神的支柱になっているように思います。しかし「脱亜論」はいただけません。これが、大日本帝国によるアジア侵略の理論的典拠となったという厳然たる事実をもって論じねばなりません。そして渡辺氏は、「脱亜論」当時と現在の状況が似ているから再びこの論に依るべきだと唱えますが、どこが似ているのかさっぱりわかりません。独立を保つことさえ難しかった当時の清・朝鮮と、世界有数の経済力を誇る現在の中国・韓国は比較になりません。そして、韓国が事大主義により中国にすり寄っているから中韓を一括して敵と見なし、日米同盟の抑止力によってこれを撃退すべしという渡辺氏の論は、狂人の戯言としか思えません。「米韓同盟が存在する」という小学生でも知っている事実を、なんでわたしごとき一介のブロガーが大学総長に教えねばならないのでしょうか。こんな人物が有名大学の総長を務め、仮にも全国紙の一角に論説を発表しているという事実を知れば、中韓はたしかに協調して、「脱日論」を唱えるかもしれません。日本国の国際的体面を失わせるこうした輩を、いったいどう扱うべきでしょう。「日本から出て行け」。そうも言いたくなります。

【都知事選】首相も国会議員も投げだしの過去　細川氏＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140110/elc14011022580001-n1.htm

　峯匡孝記者による記事。まあいまさら細川護煕氏の東京都知事選出馬というのもどうかと思うのですが（小泉純一郎氏が立った方がまだ見込みがあるでしょう、わたしは支持しませんが）、その細川氏を民主党が支援するかもしれない、という情勢が出てきただけで、産経新聞はハイテンションで攻撃を始めています。自民党都連が支援を決めた舛添要一氏も、その行動をたどれば決して褒められた人物ではないと思うのですが、桝添氏攻撃の記事を産経が載せる気配はありません。さすが下野なう新聞。