産経「主張」の活断層観。他。

　今上の80歳を心よりお慶び申し上げます。天皇誕生日のお言葉でいちばん印象的だったのは、80年を振り返って先の戦争に触れられ、亡くなった方々に思いを馳せられ、平和への祈りを新たになされた部分ですが、産経はこの部分があることをまるで報じていません。お心に沿うことなど、この新聞に期待するだけ無駄ですか。

【主張】敦賀の「活断層」　提言踏まえつつ再調査を - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131223/trd13122303120001-n1.htm

　活断層の上にある原発なんか、稼働させることはできません。いじょ。
　それだけの話なのに、ぐちぐちと屁理屈をこねて粘ればなんとか再稼働させられると思い込んでいるのが原発推進派です。いままで、いかに無理を通してきてその経験が生きているか、わかろうというものです。そんな連中から活断層調査のメンバーを選んでいたらどんな横車を押されるかわかったものではないから排除します、という当然の判断に、産経「主張」は癇癪玉を爆発させているわけです。《科学の真理は普遍であり立場の差は無関係のはずだ》というお題目は正しいのですが、その立場によっていままでいかに科学の真理を歪めてきたかが問題なのです。《規制を受ける側の電力会社は、絶大な強権を持つ規制委に対して弱者の立場にある》とかいまさら言ったって、だれも相手にしませんよ。見出しの《提言》というのは自民党PTの提言のことらしいですが、なんでそんなものを踏まえにゃならんのでしょうか。何様のつもりだ産経と自民党。