産経抄、天に唾する。

【産経抄】１２月７日＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131207/plc13120703050004-n1.htm
大まじめに書かれた新聞記事を読んで笑う、というのは天に唾するようなものだが、久々に大いに笑わせていただいた。

　7日分です。
　引用した冒頭部は、こんなブログを書いている当方への苦言ととれないこともないのですが、それも産経新聞の記者が大まじめに記事を書いているという前提があってのことです。この、およそ全文ツッコミどころというコラムを、本気で大まじめで書いている新聞記者がいるとはとても思えません。ふざけているか、新聞記者ではないかのどちらかです。
　特定秘密保護法案に関する朝日新聞の解説記事が爆笑ものだ、といってへたくそな引用をしているのですが（「Ａ子」まで引用する意味がわかりません）、産経新聞の民法改正や軍事情勢などに関する予測を交えた解説記事よりはマシでしょう。そもそも、最近は朝日新聞にすっかり相手にしてもらえなくなったのにいつまでもラブレターを送り続けるストーカー的行動が、まったくいただけません。
　他にも、「知られていないから秘密なんだろう」とか、「秘密漏洩の例がないという証拠は周囲の数人のサンプルだけか」とか、「《あの国やこの国のおかげで東アジア情勢が急激に緊迫している》の《この国》というのはこの国か」とか、本当に全編ツッコミどころなんですが、《この法律が施行されて畏縮するような記者は小紙にはいない》という結びは最たるものでしょう。そりゃ、リーク情報頼みでまともに取材してないんだから、萎縮する必要もありませんよね。