黙然日記(廃墟)

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産経「正論」の正当性・正統性。

【正論】朱子学の影引きずる朴氏の反日 筑波大学大学院教授・古田博司+(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131205/kor13120503140001-n1.htm

 古田氏の、いつものソフトなヘイトスピーチです。ヘイトスピーチですから、論理性もなにも必要としていません。ただ韓国を見下し、差別できればそれでいい、という趣旨の文章(とも呼べないもの)です。「正当性」と「正統性」の違いを説明しているのですが、《「これが正しい!」と、正当であることを信じる》と《「どちらが正しいか。こちらだ!」という選択を経て、選ばれたもの》で、なにがどう違うのか説明になっていません。大韓民国の建国には独立戦争という正統性がなく抗日闘争を経た金日成政権の方が正統性がある、とまで言ってしまっています。(韓国左派の発言だとしていますが、古田氏自身がそのことを否定していません)。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはこのことですが、およそ保守派の牙城たる産経新聞「正論」欄に掲載された文章とは信じられません。どう考えてもこの筆者は切り捨てるべきだと思うのですが、韓国を憎む(ヘイトする)ためなら政治的正統性も論理的正当性もかなぐり捨ててかまわない、というのが産経新聞の今の編集方針のようです。