黙然日記(廃墟)

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産経「主張」のあいかわらず。

【主張】憲法公布67年 首相は改正へ指導力示せ まず集団的自衛権の容認を - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131103/plc13110303040001-n1.htm

 憲法公布記念日や憲法記念日など節目ごとに、よくもまあ同じことばかり書けるものだと思ってしまいます。《平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼》という憲法前文の、国連(連合国)中心主義を述べた表現に難癖をつけるところまで毎回同じなのですから、なにかテンプレートがあってそれに沿って線を引いているのかと疑ってしまいます。ていうかあるんでしょうね、過去の「主張」というテンプレートが。今回は安倍晋三首相の唱える「積極的平和主義」を前面に押し立てて少し目先を変えていますが、戦争ができる国を目指して「平和主義」という単語を掲げるこの言葉のグロテスクさについては、先日述べたとおりです。
 憲法について、産経にとっては他に考えることはないのでしょうか。家族条項は論外にしても、「知る権利」の明記など、考えるべきことはいくらでもあります。67年前の憲法にガタが来ていることはたしかで、そのために「憲法改正に賛成」の意見が半数を超えているのでしょうが、その過半数、あるいは公明党などの改憲意見がすべて九条改憲賛成ではないはずです。産経のような九条改憲派の狭いせまい視野が見落としていることは、いくらでもあります。