産経「主張」の軽減税率観。

【主張】１万円支給　バラマキより軽減税率を＋（1-2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131007/fnc13100703470000-n1.htm

　消費税率アップに伴って低所得者対策が必要になるのは当然であり、本当ならそんな必要がないように直接税アップを優先すべきなのですが、産経「主張」はそんなことぜんぜん考えません。低所得者対策としては現金給付と低減税率がありますが、低減税率の品目確定が半年後の8％導入に間に合わないことは確実です。ここは政府の怠慢を責めるところでしょう。現金給付しかないし、それがもっとも妥当な政策であることは消費意欲喚起の視点からも明確なのですが、なぜか産経「主張」は頑として現金給付政策を認めようとしません。それをバラマキと決めつけるのは新自由主義イデオロギーのためかもしれませんが、低所得者対策の必要性は認めているのですから、その点が矛盾しています。今から半年後までに低減税率を導入しろというのは無茶のたぐいなのですが、それでも「やれ」と言い張ります。具体的な品目としてあげているのは、唯一新聞・雑誌のみです。ここまで来ると、そのわかりやすさにイタまがアタくなってきます。ワンコイン（100円）路線を続けられなくなったら誰にも読んでもらえない、という危機感があるのでしょうか。今でも読んでくれる人がいるほうが奇跡的だと思いますが。