黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の米与野党対立観。

【主張】米政府機関閉鎖 政争で世界経済脅かすな+(1-2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131005/amr13100503170001-n1.htm

 米国議会の混乱にも困ったもので、超大国としての影響力に気を払ってほしいという産経「主張」はもっともです。国家予算を人質に取る野党共和党の手口は卑劣で、この上デフォルトまで利用するようなことがあれば、米国有権者および全世界からの批判は避けられないでしょう。予算非承認の理由が新自由主義イデオロギーによるものなのに、そのために世界経済をどん底に突き落とすのでは、なんのことやらわかりません。
 さてそんな米国を、産経「主張」はどう見ているのでしょうか。「米国に責任がある、米国が悪い」の一点張りで、共和党の責任という観点はまったくありません。オバマ政権および米与党民主党の唱える国民皆保険のメリットは、日本人なら誰でも感じているはずです。イデオロギーによってそれを拒否し、基軸通貨のデフォルトという前代未聞の事態まで人質に取る共和党を一切非難せず、連帯責任であるかのように言う産経のおかしさにはあきれます。