産経記者の色。

【編集日誌】笑止千万な「誤解」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130830/kor13083007370000-n1.htm

　最近はタイトルを見ただけで、この「編集日誌」は乾正人編集長だな、ということがわかるようになってきました。編集長の仕事というのは、各部から出校されてきた記事をまとめて紙面を構成するものだと思うのですが、乾編集長は「編集日誌」でそういう話を全然しません。まだ自分が政治部長であるかのようなつもりで、特定の（政治的に偏った）話題に食いついては、評論めいたコラムばかり書いています。このコラムでも、潘基文国連事務総長が来日したら自分が記者会見に出て質問したい、みたいなことを書いているのですが、そういうことは部下に任せるのが編集長の役割ではないでしょうか。この調子で、いったいこの人は編集長としてまともに仕事ができているのか、管理職として無能ではないのか、疑問を差し挟まざるを得ません。

【阿比留瑠比の極言御免】労組の民主離れ、民主の労組頼み　再編にも影響＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130830/stt13083011040002-n1.htm

　日教組が民主党支援を明言しなくなったとか自治労が政界再編についてノーコメントだったとか（この部分、インタビューの切り取り方がおかしいような気がするのですが）、連合自体も冷淡だという話をしたりで、民主党オワタと印象づけています。しかしそもそも、民主党がなぜ誕生したかを考えてみると、社会党推しの総評と民社党のバックについていた同盟が連合したことで*1、社会党議員の大半と民社党が合流して民主党が生まれたわけです。個別労組の動きがどうあれ、連合自体の方針が変わらないかぎり、民主党の支持母体も変わりません。そういう経緯を、意図的にかどうか無視した上で印象操作しているわけですが、誰に向けての印象操作なのでしょうね。どうせ読んでいるのは産経読者と阿比留氏のウォッチャーだけなのに。

*1:うまいこと言ったと思ってる。