黙然日記(廃墟)

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産経、民主党と菅直人氏を論じる。

【主張】民主党再建 「存続の危機」を認識せよ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130725/stt13072503530001-n1.htm

 民主党参院選大敗を受けて執行部総辞任、解党的出直しを求めているわけですが、選挙中にあれだけ批判しておいて、なにをいい気になっているんだとしか言えません。そりゃいい気分ではあるでしょうが、それを言う権利があるのは(二大政党制実現のために)親身になって心配していた場合だけではないですか。おためごかしとはこのことで、解党的出直しを求めながら、できればそのまま本当に解党してくれたらありがたい、という下心が見え見えです。
 産経は民主党を毛嫌いしているだけではなく、菅直人元首相への罵倒にも熱心です。この「主張」にもそれは現れていますが、以下、他の例を見ていきましょう。いずれも今日付の記事です。

【編集日誌】「あの人」の責任 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130725/stt13072508400003-n1.htm

 黒沢通副編集長の署名記事。あいかわらず、どこが「編集日誌」なのかと思わせる主観撒き散らしの内容です。タイトルだけで内容の想像はつきますが、産経記者は揃いも揃って、菅氏が首相だったことに耐えがたい感情を抱いているようです。下野なうの恨みもあるでしょうし、震災・原発事故当時の菅おろしを本気で今でも信じているのかもしれません。その菅おろしの際にデマを拡散したご当人も登場します。

【阿比留瑠比の極言御免】「亡国の君主」−韓非子の予言、菅元首相にピタリ+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130725/plc13072513170012-n1.htm

 そちらが韓非子ならこちらは孟子を引用しましょう。「民をもって貴しとし、社稷(国家)これに次ぎ、君(為政者)を軽しとなす」。これは政治学としての儒学思想の中核で、民主主義という考えがなかった時代世界では驚くべき明言といえます。しかし、国家のために民を踏みにじり、その国家を特定の為政者にとって都合のいいものとして扱うのが当然、と考える阿比留記者には、理解できない思想かもしれません。