黙然日記(廃墟)

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産経の第23回参院選観。

参院選改憲勢力3分の2に達せず - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130721/elc13072122300094-n1.htm
2013.7.21 22:29 [参院選2013]

 早い段階で悔しそうな記事を出しているのが笑えたので、貼っておきます。

【主張】衆参ねじれ解消 「強い国」へ躊躇せず進め 痛みが伴う課題にも挑戦を - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130722/elc13072205510110-n1.htm

 はい、有頂天の浮かれポンチです。《内政・外交面での安倍晋三政権の施策が国民から信任された》とかほざいていますが、支持されたのは内政の一部だけです。外交にまでフリーハンドを与えられたと思うのは、産経の大いなる勘違いです。賃上げと法人税軽減の関係を逆転させて語っていたり、原発再稼働を当たり前のように語っていたり、産経ならではの逆立ちした論説も集大成という感じで目立ちますが、それはまあいまさらいいでしょう。
 さていよいよ改憲について。憲法改悪発議に必要な参議院での三分の二以上の議席が、公明党を加えることで揃った、公明は加憲を掲げているのだから憲法改悪にも賛成だろう、と、強引な論を展開しています。加憲には96条先行改憲は含まれていませんし、みんなの党も96条先行には反対しています。では9条先行なら可能かといえば、この重大なテーマで具体論になったら、4党の意見がまとまるわけがありません(自民党内だってまとまるか怪しいものです)。産経「主張」がやっているのは、まさに捕らぬ狸の皮算用です。公明党が連立政権のブレーキ役を強調していることには強く期待しますが(裏切られるだろうとも予感しますが、もちろん産経「主張」は気に入りません。連立政権というものがなんなのか、理解していないか、忘れてしまったようです。そのあとは野党批判が続くのですが、民主党の罵倒にばかり紙幅を割いて、なぜか共産党には触れられていません。改選議席のほぼ3倍という躍進が、よほど悔しかったものとみえます。
 まあ全体に、選挙翌日の産経「主張」だなあ、という印象です。

【「3分の2」時代−政治はどこに向かうか】(上)改憲「腰を落ち着けて」+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130722/plc13072210150002-n1.htm

【「3分の2」時代−政治はどこに向かうか】(上)安倍カラー、そろり 「勝利、楽できるわけでない」+(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130722/plc13072210400003-n1.htm

 (上)が二つあって長さが倍も違うという、どうやって読んでいいのかわからない連載です。ジコチューだなあ。内容は、まあ相対的には「主張」よりはましといったところです。絶対的には「産経だなあ」という評価なんですが。