黙然日記(廃墟)

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産経阿比留記者のFacebook観。

産経抄】6月19日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130619/trd13061903350000-n1.htm
 ▼ブログやツイッターに罪はない。品性や知性がそのまま世間に知れてしまうのが恐ろしいだけだ。やはり、小欄は手を出さないでおこう。

 ネットじゃなくても品性や知性がそのまま世間に知れてしまっていますが、それはさておき。この「産経抄」の指摘自体はまともです。

【阿比留瑠比の極言御免】安倍首相「FB発言」の重大性+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130619/plc13061908140003-n1.htm

 ブログやTwitterだけでなく、Facebookも品性や知性をそのまま世間に知らせてしまいます。もちろん、FBを活用している安倍晋三氏のことをここでは念頭に置いています。元外務官とはいえ、一介の私人に対して一国の首相が口を極めた罵倒をするなど、常識では考えられません。個人攻撃といわれても当然でしょう。
 阿比留記者はそれに対して、例のごとく一所懸命言い訳を考えます。いわく、日朝交渉に関する記録を彼は一部残していなかった、これを外務官失格と指摘するのは当然だ、と。しかしまさか、交渉結果を外務大臣や総理大臣に報告しなかったわけではないでしょう。日朝交渉が大詰めを迎えた首相訪朝直前の段階では、最高機密レベルの交渉(おそらく拉致被害者帰還と多額の資金援助のバーター、つまり「被害者を金で買う」交渉)が行われたことでしょう。そんな情報を単に同僚と共有するための書面なんかに残せるわけがありません。総理大臣がそれを腹に抱えて訪朝し、トップ会談に当たればいいだけの話です。安倍晋三氏は当時、内閣官房副長官としてそれを目の前で見ていたはずなのですが、そのあたりの腹芸というものを理解できなかったのでしょうか。知っていて、ただ元外務官を嫌いだから非難するためにとぼけてているとしか思えません。なんたる品性の欠落でしょう。もうひとつ、目の前で見ていてもなにが起きているのか理解できていなかった、という可能性もあります。その場合は深刻な知性の欠落を疑われるわけですが、ここまでにしておきましょう。というわけで、阿比留記者がいかに安倍氏を擁護しようとしても、かえって彼の品性や知性がそのまま世間に知れてしまう、という結果になりました。今日の「産経抄」は出来がいいな。