産経「正論」に潜むショッカー。他。

橋下氏発言を批判＝稲田行革相 - WSJ.com
http://jp.wsj.com/article/JJ12479462039655744376616980172240493074467.html
〔稲田朋美行革相は〕「慰安婦制度は大変な女性の人権に対する侵害だ」と批判した。

　お前が言うな。女性のみならず国民の人権を侵害しようとしているくせに、なにを言っているのでしょうか。沖縄集団自決も南京大虐殺も認めない歴史修正主義の最右派のくせに、慰安婦制度の存在だけは認めているのも奇観ですね。
　橋下徹氏の「慰安婦は必要だった」発言については、なぜこんなに問題になっているのか、最初ぴんと来ませんでした。ネトウヨの発言としてしょっちゅう見かけていましたし、橋下氏のTwitterはネトウヨ発言の場だとどこかで認識していたからでしょう。わたしの感覚もちょっと麻痺してしまっているようです、反省せねば。

【正論】高崎経済大学教授・八木秀次　「サンフランシスコ体制」今再び - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130514/plc13051403190003-n1.htm

　八木ちゃんはいつから、親米・従米主義に転じたのでしょうか。主権回復の日を「ポツダム体制（連合国対枢軸国）」から「サンフランシスコ体制（自由主義圏対共産主義圏）への転換を記念する日と定義します。そして中国はポツダム体制への回帰、すなわち米中対日本の構図を復活させたいのだ、そのために日本の軍国主義復活をことさらに強調し「米中共通の敵」として孤立させたいのだ、と論じています。よく考えたものですが、洟を引っかける価値もない愚論と言うしかありません。現在の国際連合安全保障理事会のメンバーはどの国でしょうか。Permanet 5の存在があるかぎり、連合国としての中国の地位は安泰です。米国や各国世論が軍国日本を忘れておらず、そこを焚きつけることで有利に事を運ぼうとしているのかもしれませんが、それは利用価値があるからというだけで、日本を完全に敵を回して米中同盟を樹立するなんてことがいまさらできるわけがありません。また、日本に八木氏のような歴史修正主義者がいるかぎり、軍国日本復活への警鐘が旧連合国から（いやドイツやイタリアからだって）鳴らされるのは当然です。八木氏は自分こそが世界の敵であることを、もう少し切実に認識するべきです。