産経「主張」の順序観。他。

【主張】電力制度改革　取り組むべき順序が違う - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130325/plc13032503170002-n1.htm

　産経の大好きな新自由主義的改革なのに、電力自由化にだけは文句を言い続けています。「原発再稼働を最優先すべし」から始まっていることは論をまちません。それ以外にも、法案の提出時期が骨抜きにされたことをいちいち歓迎したり、民主党政権が提出した安打から間違っていると断言したり、見苦しいったらありゃしません。《規制緩和に伴う「副作用」にも、目配りしておく必要がある》とか《スケジュールばかり優先させるような改革では無責任だ》とか、普段言っていることと違いすぎて、本当に同じ産経新聞の「主張」かと目を疑うばかりです。原発再稼働を最優先しているというお家の事情に気づかなければ。

【主張】経済連携拡大　貿易立国再生の突破口に - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130325/fnc13032503160000-n1.htm

　TPPも日中韓FTAも、多国間FTA/EPAの枠組みですから、その意味合いに大きな違いはありません。産経がどう屁理屈をつけるかなあ、と楽しみに読んだのですが、屁理屈も何もない直球ど真ん中で、「米国様最優先、TPPで対中包囲を」といきなり言い出すだけです。どうせなら日中韓FTAやRCEPからは離脱せよ、ぐらい言ってみせたらどうでしょうか。言えるわけがありませんね。だったらTPP信奉も控えるべきところでしょう。