産経「主張」に驚く。

【主張】対北制裁決議　軍事挑発に備えはあるか - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130309/plc13030903110003-n1.htm

　休戦協定の一方的な破棄というのは、事実上の宣戦布告と考えていいのでしょうか。若き独裁者の一線をわきまえぬ暴走に寒気がするとともに、なんとしても最悪の事態は食い止めてほしいと、これは祈るしかありません。
　さてこの「主張」には、驚くべき点が2箇所あります。まず、拉致問題にいっさい触れていないこと。北朝鮮がテーマの産経「主張」で、です。こちらについては、それだけ事態が切迫しているという言い方もできます。
　ではもうひとつ驚くべき点はなにかというと、この期に及んで、集団的自衛権だの自衛隊法改正だのとほざいているあたりです。あと2日と期限を切られた状態で、そんなことを言っている場合でしょうか。現在の枠組みの中で、できることを考えるべきです。保守主義というのは現実主義で、現実に与えられた条件の中から最善手を見つけるものだと思っていたのですが、産経の“保守”とはやはり完全に夢想主義のようです。