産経「主張」の責務観。

【主張】新年度予算案　「２．７％成長」達成が責務だ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130130/plc13013003210007-n1.htm

　責務ということは、GDP名目2.7%成長が達成できなければ安倍晋三内閣は退陣すべき、という主張ですね。まあ、結果が出るまで政権が続くかどうかも問題ですが。
　アベノミクスを絶賛しつつ、前記のようにその達成に多少の疑問符を付けているのは、最低限の良心でしょうか。歳出削減を強調し、わずか100億円単位の生活保護費削減を持ち上げつつ、防衛費増額は歓迎するというのは、いつものことです。それよりおかしいのは、今回予算は短期間で急遽編成したという事情がある、だから多少のことは大目に見ろ、という言い逃れです。前回の政権交代時、やはり短期間で作成された民主党連立政権の予算をくそみそにけなしていたことは忘れたのでしょうか。下野なう時代の反動がいまになって戻ってきていることを、産経新聞は肝に銘じておくべきでしょう。