黙然日記(廃墟)

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産経今年一発目。他。

共産党赤旗」電子版発行へ 無党派・若年層取り込み狙う - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130121/stt13012108320001-n1.htm

赤旗電子版」についての「産経」記事について
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-01-23/2013012304_04_1.html

 上は21日付産経記事、下は23日付赤旗の告知です。しんぶん赤旗が今春、電子版を発行するという産経記事に対して、全くの事実無根であると赤旗側が反論しています。いったいどういうことでしょう。また産経がやらかした、ということでしょうか。よりによって赤旗相手に、もっともらしい解説まで付けて報じているのですから、いったいどんな「取材」をしたのか興味があるところです。

【東亜春秋】中国総局長・山本勲 盧溝橋事件の教訓+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130123/chn13012303080000-n1.htm

 山本記者が言う「盧溝橋事件の教訓」とは、日中の偶発戦争がふたたび起きるかもしれない、というものです。盧溝橋事件に関連させて、第一次世界大戦の引き金になったオーストリア皇太子暗殺事件を引用していますが、「一発の銃弾が引き金になった」という共通点があるだけで、第一次大戦は偶発戦争ではありません。暗殺は明確な意図を持って行われたものです。また山本記者は、盧溝橋事件を中国共産党の陰謀と匂わせるようなことも書いていて(断定していないところがまた嫌らしいですね)、げんなりさせられます。中国が尖閣諸島を占拠する(そして沖縄・台湾を狙う)までの綿密なシミュレーションなどしてみせています。さらに「共産党政権の常套手段」とやらを披瀝していますが、これも脱力ものです。
 さらに中国の戦略として、反ファシズムで日米の離反を図る、というのを挙げています。《過去の歴史を反省しない日本に厳しく対処する」よう求めている》という指摘はまったく正しいものでしょう。米中の共通認識が正しいという話です。日本(の一部だと声を大にして言いたいのですが)にある歴史修正主義が国際的に注目され、批判されている現状を、その歴史修正主義者の一人である山本記者も自覚はしているということでしょうか。