黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の景気対策観。

【主張】景気対策 大型補正と規制緩和競え+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121205/elc12120503110054-n1.htm

 改憲なんかより景気対策の方がずっと重要な争点なんですが、産経の優先順位は謎すぎます。まあとにかく景気対策について。産経はあれだけ安倍ちゃんのことが好きなのに、ここでは安倍晋三自民党総裁が口にした「建設国債の(買いオペによる)日銀全額引き受け」という名案のことが、カケラも出てきません。「インフレターゲット2%〜3%」という大胆な目標数値についても触れられていません。なぜでしょうねえ(ニヤニヤ)。ここではただ、緊急経済対策・補正予算関連について、民主党(政府)・自民党公明党の政策を比較するだけです。こうした短期的な景気対策と、日本維新の会日本未来の党が掲げる中期的な景気対策を並べて論じているのも、おかしなところです。自民党の中期的対策にも触れたくないのか、と勘繰ってしまうところです。
 規制緩和については、見出しになっているわりに本文での言及は少ないのですが、《今求められているのは、本格的な補正予算の編成と日本経済の活性化につなげる大胆な規制緩和である》と所与の前提にしているのが妙ちきりんです。ここは議論すべきところではないでしょうか。TPPにしろ、けっきょくは汽船緩和の問題につながっていくものですが、これが大きな争点なのは言うまでもありません。産経の考える優先順位と違って。