産経石橋記者、仕事する。他。

【ｆｒｏｍ　Ｅｄｉｔｏｒ】原発の是非、堂々と議論を - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121127/plc12112708590004-n1.htm

　九州総局長になった石橋文登記者、ひさしぶりの登場です。どこに行っても原発マンセーで、九州・山口特別版でも原発礼賛の連載企画を立ち上げているそうですが、言ってることがおかしいのもあいかわらずです。
　野田佳彦首相らが脱原発依存で「原発＝悪」のように言っているのはおかしい、脱原発したら電気料金が2倍になるのだ、と指摘しているのですが、おかしいですよね。電気料金がどうなろうと、原発が悪であることにかわりはありません。逆に、電気料金を安くできれば善なのか、ということになります。そんなはずはありません。またもちろん、いずれかならず必要になる原発の廃炉費用をコストに参入しない、という詐欺的手法もここでは使われています。
　しかし石橋記者も、政治部最前線からいきなり地方総局に飛ばされ、どうなるかと思っていましたが、局長の仕事はきちんとやっているようで、安心したような意外なような。前任者の野口裕之記者（現政治部専門委員）が自分のコラムばかり熱心に書いていたように見えたのとは、だいぶ違います。

【主張】「国防軍」　平和と安全守るに必要だ　民主党は見解を明確にせよ＋（1/3ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121127/plc12112703200001-n1.htm

　「国防軍」とは昔の特撮映画を彷彿とさせる呼称ですが、安倍晋三総裁下の自民党はいたくお気に入りのようです。もちろん産経「主張」も。
　《残念なのは、野田首相が〔中略〕軍拡や戦争につながるかのような印象を与えていることだ》という一節がこの文章のキモでしょうか。軍拡を目指しているのでなければ、なんのための改称なのでしょうか。言い逃れも甚だしいというべきでしょう。野田首相の発言を、《有権者を脅かして恐怖心を植え付ける選挙戦術》として議論のすり替えと決めつけていますが、実際に恐ろしいものを恐ろしいと指摘することの、どこが議論のすり替えでしょうか。自分が議論のすり替えばかりやっているから、他人もそれをするのだと決めつけているのではないでしょうか。