産経「主張」の公約観。

【主張】自民党公約　「強い日本」実現策を競え＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121122/stt12112203300002-n1.htm

　自民党公約の最大の特徴が、国防軍明記の新憲法制定や集団的自衛権容認にあるという点はそのとおりです。問題は、それをどう評価するかです。自民党内にもこうした急激なタカ派シフトに抵抗感がある勢力はあるはずなのですが、下野以来すっかりなりを潜めて、安倍晋三氏らの言うがままに見えるのは、どうしたわけでしょうか。とにかく、産経「主張」はこの路線を大歓迎しています。《日本の危機を打開する具体的な処方箋》という評価ですが、どこが具体的なのでしょう。夢想的としか思えません。教科書検定からの近隣諸国条項削除を《教育再生》として掲げているのも疑問です。隣人の感情に配慮した教科書記述の、どこがいけないのでしょうか。そうした感情を教えることも、教育の努めではないでしょうか。
　経済政策についてわずかな懸念を示しているのは、形だけの良心でしょうか。そしてエネルギー政策では、現在自民党が唯一と言っていい原発推進派であることを評価し、さらに踏み込んだ政策を採ることを勧めていますが、話になりません。