黙然日記(廃墟)

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産経「正論」の一院制観。

【正論】駒沢大学名誉教授・西修 「二院制」見直す改憲案の審議を+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121102/plc12110203240004-n1.htm

 産経新聞社が主催する「国民の憲法」起草委員会のメンバー、西修氏の「正論」です。一票の格差が衆参両院とも違憲状態との判決を受けている現状について、両院の選挙制度がほとんど同じなのがいかんのだ、と始まります。これについてはまったく同意できるのですが、そこからなぜかいきなり一院制参院不要論になってしまいます。選挙制度の問題なら憲法に手をつけなくても変えられるのですから、改憲論に一票の格差を持ち出す意味がないでしょう。
 あとはいつもの改憲論で見るべきところもないので、一院制の話を少し続けましょう。ふっちゃけわたし、一院制のメリットって感じないんですよね。なにがいいんでしょうか。世界には一院制でうまくやっている国もたくさんあるのであんまりこういうことを言うのもなんなのですが、ブレーキのない車があり得ないように、ストッパーのない民主主義体制というものもあり得ません。二院制でうまくやっている国というのも同時にたくさんあるわけですから、そのメリットに目を向ければいいのに、と思うのは、単純すぎるですかね。