産経「主張」のイソップ寓話。

【主張】中国軍艦　ついに武力の威嚇みせた - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121017/plc12101703190008-n1.htm

　中国海軍の艦隊7隻が太平洋から本国へ戻る際、先島諸島付近の接続水域を通過しました。ご承知のとおり、現在沖縄の南には強力な台風21号が停滞しており、その影響を避けて合法的な範囲で最短距離を選択したものと思われます。
　そして、そこで騒ぐのが産経新聞「主張」欄です。ラジオの気象状況を聞いていないのでしょうか。それとも海上航行の常識を知らないのでしょうか。この通過を、武力による威嚇だと決めつけているのですが、どこからそんな解釈がわいてくるのかと思います。威嚇が目的なら、もっと尖閣諸島に沿った航路を取るでしょう。産経もそれはわかっているのか、文末を並べてみると《受け止められる》《意味は小さくない》《みておく必要がある》《といえよう》といった具合で、牽強付会を自ら認めているようなものです。こうやって騒ぎ立てることで利益を得ようとするから、心あるヒトから産経はオオカミ少年だと思われてしまうわけです。