産経抄の覚悟。
【産経抄】１０月１３日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121013/trd12101303330002-n1.htm
iPS細胞臨床応用に関する読売新聞と共同通信の誤報は、「やっちまったな」という代物でした。その点は言い訳できないものですが、両社とも調査の上で厳重なお詫びを迅速に出しています。「江沢民氏死去」の世紀の大誤報に3ヶ月もだんまりを決め込み、フィリピン旧日本兵誤報や甲子園学ラン誤報を「調査します」と約束して数年も放置しているどこぞの新聞社の対応を見慣れた目には、驚異的とさえ映りました。
どこぞの新聞社が、この誤報事件を受けて一面コラムでどんな反応をするかと思えば、自社の江氏死去誤報には「そんなこともありましたっけねえ」という態度です。そのかわりのように、また朝日新聞に噛みつこうとしているわけですが、いいかげんな態度もあったものです。しかも「誤報だ」と責め立てる対象となる朝日記事は20年前のもの、そしてその根拠が池田信夫氏のブログという恥ずかしさです。池田氏への評価はさておくとしても*1、著名人とはいえ個人のブログをもとに他社の20年前の記事に難癖をつけるのですから、たいしたものです。それなりの覚悟があってやっているのだろうとふつうなら思いますが、どこぞの新聞社の覚悟なんて「反論されたらケツまくって逃げりゃいいや」ぐらいのものであることは、ウォッチャーなら誰もが承知していることです。
