産経書評のグロテスク。

【書評】『約束の日　安倍晋三試論』小川榮太郎著＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120909/bks12090907550009-n1.htm

　新聞休刊日ということで、昨日の記事から取り上げます。安倍晋三内閣叩きは朝日新聞による捏造キャンペーンだった、という内容の本を、産経新聞書評欄で評価するのが産経政治部で安倍内閣当時に取り巻きと呼ばれた阿比留瑠比記者という、なんともグロテスクな構図です。《安倍叩きは「朝日の社是」》という小見出しがつけられていますが、改憲や教育“改革”といった安倍氏の方向性がことごとく朝日新聞社の社是と食い違うなら、批判の対象となるのは当たり前のことでしょう。それでは逆に産経新聞の、たとえば菅直人首相叩きはなんだったのか、ということになります*1。
　この書評企画を、文化部が企画して阿比留記者に依頼したのか、阿比留記者が文化部に持ち込んだのかわかりませんが、適任といえばこれ以上の適任はいないし、非常識といえばなんとも非常識な「書評」です。

*1:菅下ろしには朝日も荷担していましたが。