黙然日記(廃墟)

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産経安藤記者、エスカレートする。

【一筆多論】安藤慶太 なぜ電力関係者だけ口封じ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120723/plc12072307490007-n1.htm

 安ぴーこと安藤記者が、また論説委員の肩書で「一筆多論」に登場しています。産経の社内組織はいったいどうなっているのか、さっぱりわけがわかりません。《素性を明かしてくれればいいのに》、と思うのはこっちの方です。
 さて、やらせ意見聴取会の件。「言論封殺だ」うんぬんについては繰り返しません。このコラムの後半の展開がものすごいので、紹介したいのです。安藤記者は、会場の状況をまるで見てきたように、《反原発の立場の組織に属する人たちだっていたはずである》《党派性を帯びたセクトから送り込まれた活動家だって潜り込んでいただろう》《自分たちの主張を横断幕やプラカード、ビラにしたためて用意周到に臨む活動家がいてもおかしくはない》《後半から終盤になると突如豹変(ひょうへん)し、反原発的な機運を醸成するよう会議をかき回し始める》と妄想をエスカレートさせていきます。聴取会で、横断幕とかそういう騒ぎがあったとは聞いていません。すべて安藤記者の妄想です。なのに《それがお咎(とが)めなしなのはおかしい。なぜ電力会社の関係者の発言だけ問題視されるのか》と結論づけ、素性を明らかにしろと求めて、あたかも自分が正当であるかのように言い立てているのです。
 これは見事な藁人形論法と言うほかありません。安藤記者の妄想力のたくましさは、かつての夫婦別姓問題を「未来予想図」でも示されましたが、こんな短いコラムのしかも後半だけで、ここまで見事にエスカレートしてみせる手腕は、いっそ称賛にさえ値するほどのものです。願わくばこの芸風があきらかになるように、見出しに署名のはいるコラムにだけ登場してほしいものです。そうすれば普通の人はスルーすることができますから。