黙然日記(廃墟)

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産経、体罰を否定する。他。

子供骨折、鼓膜損傷…体罰教職員の懲戒ゼロ! 愛知県教委 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120618/edc12061811200000-n1.htm

 体罰肯定の産経が、どの面下げてこんな記事を書くのでしょうか。

【一筆多論】五十嵐徹 死んで花実が咲くものか+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120618/crm12061807580006-n1.htm

 自殺の問題についてはうかつに口を出すべきではないと思っていて、いまここでわたしが言えることは、「今死んだら来週の『スマイルプリキュア!』が観られないよ」ぐらいのことなのですが(しかしこれは大事なことです)、目の前に死のうとする人がいたらやはり、もうちょっとまともな言い方で止めようとするだろうと思います。
 五十嵐論説副委員長とはたぶん人生の長さが違うので、それだけ経験値も低いのですが、「個人の命の重さが最優先」というのは、プライマリな命題だろうと思います。その点で、この「一筆多論」には賛同できません。自殺を否定する理由が「命の重さ」ではなく「周囲への精神的な巻き込み」であるのは、そうした側面があることは認めますが、最大の理由ではないだろうと考えます。悪く言えばこれは、「自分が傷つきたくない」というナルシズムではないのですか。

 反原発生活保護の向上も、「命の重さ」という命題から始まっているのではないでしょうか。反原発に関して、最近、たいへん悲しむべきパフォーマンスを見かけて、とても残念に思っているところです。反原発の原点が「命の重さ」であることを考えれば、どんなに憎むべき相手であっても、他者の命を軽んじるようなパフォーマンスはできないはずだと信じるのですが。どんなに怒っていても、やっていい行動とそうでない行動があるはずです。たとえば反原発デモ隊が、再稼働への怒りにまかせて暴力をふるうことは、気持ちはわかるとしても、許されません。それと同じではないでしょうか。