産経オピニオンの大はしゃぎ。

【主張】第２次改造内閣　首相自ら難局打開せよ　与野党で成長戦略の再構築を＋（1/3ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120605/plc12060503220010-n1.htm

　4日の内閣改造発表を受けた5日付「主張」は、これだけスペースを使っているのですから、初の民間人防衛相である森本敏氏に2段落を割いて期待を述べるぐらいは、ありでしょう。異常なのはここからです。

【主張】森本防衛相　安保政策をただす機会に＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120606/plc12060603310008-n1.htm

【産経抄】６月６日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120606/plc12060603270006-n1.htm

　引き続き6日付「主張」では、1本丸ごとを森本氏に充てており、さらに「産経抄」もその話題です。「主張」では森本氏の政策論を（当然ながら）絶賛し、「産経抄」は桂太郎内閣の小村寿太郎外相（産経史観では大偉人）になぞらえるというもてはやしぶり。いくら産経「正論」メンバーの入閣とはいえ、これははしゃぎすぎというものでしょう。
　野田佳彦第二次改造内閣の目的が、野党自民党への迎合であることはさんざん指摘されています。政局ですからそれもありだろうとは思いますが、これで自民党が与党気取りになるかと思うとうんざりします。そしてなにより、森本氏の入閣ひとつで産経が与党なうヅラをしているのは噴飯ものです。こうしてマスコミの取り込みを狙ったとしたら、野田氏もけっこうなタヌキかもしれません。