黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経の優秀な記者。

【書評】『習近平 共産中国最弱の帝王』矢板明夫著+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120527/bks12052708030009-n1.htm
 新聞社はワシントンと北京に有能な記者を送っている。それがなぜなのか説明する必要はなかろう。産経新聞社では、古森義久氏がワシントンにいて、北京には山本勲氏がいる。両氏の下には、当然ながら、年は若いが、優秀な記者たちがそろっている。北京の矢板明夫記者は、そのひとりだ。

 あんまりウケたので、長々と引用してしまいました。評者は鳥居民氏です。上も上ですが、矢板記者が優秀……。ではその優秀な矢板記者がどんな記事を書いているのか、見てみましょう。

矢板明夫の中国ネットウオッチ】「飼い犬に手をかまれた」 ネットに寄せられた北朝鮮批判の声+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120526/chn12052618000007-n1.htm

 これは26日付。「北朝鮮武装グループに中国漁船が拿捕され身代金を請求された」というニュースに、中国のネット世論がどう吹き上がっているかを伝えるものです。ネットウォッチだからそれで正しいと言えばそうなのですが、日本人から見ると「中国漁船が違法操業して北朝鮮の正規軍に捕まったんじゃないの?」という疑問がぬぐえません。なにもここで中国側の視点に寄り添うことはないでしょう。中国ソースだけに追従して、記者としての視点を抛棄した記事です。果たして、どのへんが「優秀な記者」なのでしょうか。

「【野田政権考】「震災対策」としての憲法改正」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/564819/

 榊原智政治部記者、SANKEI EXPRESS掲載記事です。昨日の「主張」に引き続いて、震災のどさくさ紛れに憲法改正を、という産経の社論は一貫しているようです。さすがに、憲法のせいで2万近くの死者・行方不明者がでたとは言っていませんが。榊原記者も政治部で阿比留瑠比記者と並ぶホープですが、現在の上層部の方針になんの疑問も持たず従うのが優秀な記者ということなのでしょうか。