黙然日記(廃墟)

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産経、各党憲法案を比較する。

各党の憲法改正案 自民、みんな、たちあがれ 改正案を比較すると…+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120427/stt12042723400012-n1.htm

 サンフランシスコ講和条約60周年ということで、各党が憲法改正案を発表しています。考えてみると、なんの関係があるのかと思うのですが。今回発表した3党の改憲案はいずれもタカ派色が強く、講和条約をもって主権回復とする主張の根元の一端を覗ける気がします。口では親米、日米同盟と唱えながら、米国への怨念を積み重ねる世代の亡霊が、いまだに根を張っていると見ることもできるのではないでしょうか。
 この小島優記者の記事で注目すべきは、各党の案を比較した部分より(どうせ似たり寄ったりです)、民主党から、こうした大上段に構えた改憲案が出てこないのは確かですが、現憲法の枠組みを維持した上で微修正するという意味の改憲案はいくつか出しています。それで十分議論になるので、枝野幸男憲法調査会長(当時)と船田元衆議院憲法調査会長(当時、自民党所属)が一定レベルまで議論を進めていたこともありました。産経の「ぼくのかんがえるけんぽうかいせい」だけが、憲法改正ではありません。