黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「正論」の上から目線。他。

 21日分です。

「平成24年度予算成立に協力できない」 中井氏訪台で自民・脇参院国対委員長 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120321/stt12032114350003-n1.htm

 「なんでも反対野党」とは、まさにこのことでしょう。中井洽衆院予算委員長が台湾を訪問したのは、衆院での予算審議が終了した後の、さらに週末です。しかも、中井氏はモンゴルでの北朝鮮との人権問題解決交渉を自民党などの断念させられての訪台でした。しかもしかも、中井氏ら議員団の訪台には、東日本大震災慰霊式典での台湾代表に対する「非礼」を謝罪する意味もありました。これに文句をつけ予算審議を人質に恫喝するようでは、もはや自民党は国家に対する責任を放棄した、野党でもなんでもないならず者集団でしょう。同時に、中井氏の対北朝鮮交渉を潰し、台湾代表への「非礼」をあれだけ騒いでいた産経が、この発言をのうのうと伝えていることにも疑問を持たざるを得ません。

【主張】仲間救えぬPKO 国際社会での非常識正せ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120321/plc12032103120002-n1.htm

 またいつもの、非常識な「主張」です。日本国の素晴らしさは、常識を越えた戦争放棄・戦力放棄の憲法を持っているところです。それを他国に理解してもらうことの努力が、足りないだけの話ではないでしょうか。

「【垣花正のハッピー日記】国歌のすばらしさをすっ飛ばすな」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/media/551047/

 スルーしていた、というかどうでもいいので放置していた、SANKEI EXPRESSの連載コラムです。垣花氏はニッポン放送のアナウンサーで、朝の番組でパーソナリティーを務めている方だそうです。フジサンケイグループの社員らしい見出しですが、内容はちょっといい話でした。自らが師事した熱血教師を例に引き、国歌の素晴らしさを前提とした上で、なぜ口の開閉までチェックして強制するのか、「教える」とは強制ではなく考えさせることだ、国歌の素晴らしさを考えさせることが教育ではないのか、という問題提起です。もっともと言う他はありません。

【正論】防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛 国を守る気概を誰が教えるのか+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120321/plc12032103100001-n1.htm

 上の垣花氏と同じく、佐瀬氏は「教える」ことが大事と説きます。ただし、自衛隊の災害出動が国民に理解を得たのは良いが、本来の任務は軍事的防衛なのだということを、国民に対して、また国民に教える教師に対して「教える」のだそうです。「理解してもらう」ではなく「教える」。なんという上から目線でしょうか。