産経「主張」のダブルダブスタ。他。
【あめりかノート】ワシントン駐在編集特別委員・古森義久 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120306/amr12030603100002-n1.htm
まぁた、米国で柔道がうんたら、という話です。他に趣味はないんでしょうか。今回は、アナポリスの海軍士官学校と東海大学の柔道交流が日米同盟の絆になる、という、わけのわからない結論もおまけについてきます。東海大学は強豪校で優れた指導者を輩出していますが、軍学校ではありません。いったいどこから日米同盟につながるのでしょうか。
柔道を学べば親日的になるというのなら、柔道家のウラジーミル・プーチン氏がロシア大統領に再選出されたことも、古森氏にとっては手放しで喜ぶべきなのでしょうね。また、しつこいようですが、この記事中にも登場する山下泰裕東海大柔道部師範が指導するはずだった南京市での柔道交流イベントが中止になったことは、大きく国益を損なう事件であり(実際そうなのですが)、原因となった河村たかし名古屋市長の発言は古森氏にとって許すべきではないものなのですよね。
【主張】プーチン氏復帰 「2島返還」に幻想抱くな+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120306/erp12030603080002-n1.htm
そのプーチン大統領返り咲きについて、産経の感想はこれだけのようです。六者協議や天然資源(シベリアの天然ガスは喉から手が出るほど欲しい)、欧州危機へのG8としての対応など、ロシアとの間の課題はまだいくらでもあるはずなのですが。
今回の笑いどころはこちら。《外交とは、当事国の合意を積み上げて履行していくものであり、自国に都合のいい部分のみを押し通せばいいというものではない》。その理屈が、自らにそのまま当てはまるとは思わないのでしょうか。
【主張】中国の国防費 日本も防衛予算の増強を - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120306/plc12030603520004-n1.htm
というところでもう1本の「主張」です。簡単に要約すると、「中国が軍事費を増やしている、これは許せない。日本は軍事費を増やして対抗しろ」となります。