産経、面白い書き方をする。

　新聞休刊日なのでネタが小粒です。

野田首相、旧皇族復帰も検討　皇室典範改正・男系維持に意欲 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120213/imp12021314330003-n1.htm

　先週に引き続き、またわけのわからない国会質問があったようです。首相は、単に「考えておきます」って言っているだけです。《「皇室活動の安定性の確保は緊急性を要する。女性宮家の問題を皇位継承問題から切り離し、早急に結論を出したい」と強調》しているのですから、旧皇族復籍が基本的に案件にならないことは明白です。質問する下村博文議員も議員なら、でかでかと報じる産経も産経ですね。《〔旧皇族は、GHQ〕の方針で皇籍離脱を余儀なくされた》とか、面白い書き方をしていますね。まあさすがに、三日連続で「神武以来の」を持ち出さなかったのはマシですが。

「【野田政権考】「名をこそ惜しめ」るか？」：イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/545591/

　今堀守通政治部記者のコラムです。
　《首相の狙いは功を奏していないのだ》という一文があります。これ、なんだと思いますか。首相が、自民党とのパイプ役を経済界に期待しているにもかかわらず、功を奏していない、というくだりなのです。普通ならせいぜい「当てが外れた」とでも書くところでしょう。自民党があまりにも「なんでも反対野党」に落ちぶれてしまったことを、こういう書き方で印象操作しているわけですね。