黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経記者の新動向。他。

産経抄】1月9日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120109/dst12010903010002-n1.htm

 日光への修学旅行にまで文句を言う人々がいるという話には、呆れました。その点では抄子に同感なのですが、さて、その視点は同じなのでしょうか。わたしは、ひさいちの人々に対する「放射能」という口実をもとにした差別感覚に憤りを覚えているのですが、「産経抄」が「微量の放射線は安全」などという理由で反発しているのでないかという危惧は、考えすぎでしょうか。

火炎瓶投げ込み、韓国反日団体との連携意識? 「南京」映画で反日気運高まる中国 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120108/chn12010820390003-n1.htm

 最近ウォッチ対象に加わった、在北京の矢板記者。在韓国日本大使館への火炎瓶事件は、容疑者の背後関係もまだ不明なのですが、反日団体と《関連はわかっていないが》《背景にあると見られる》ので、韓国の反日団体と組んだ《可能性もある》《とすれば》、たいへんだぁ〜! という、ただそれだけの記事です。取材先は《中国のネット》だけ。こんなお気楽な記事、産経以外ではお目にかかれないでしょうね。産経でだって珍しいぐらいです。取材のノウハウも知らない信心しきゃなのでしょうかね。

矢板明夫の中国ネットウオッチ】2012年新春、ネットは反日のあらし+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120109/chn12010907000000-n1.htm

 ……と思ったら、いつの間にか署名コラムを持っていました。てことはそれなりにキャリアを持つ記者のはずなのですが、いったい。このコラムも、さすがに《中国のネット》以外のソースをいくつか示していますが、ネット上で拾えそうなソースばかりです。まあ、コラムのテーマが「ネットウォッチ」ですから、こちらはそれでいいのかもしれませんが。
 間違いではないにしても不思議な表現が多い、といいうのも矢板記者の特徴で、たとえば《上映スタートした》とか。「封切られた」という言葉を、いまどきの若い人は知らないのでしょうか。またこれは明確な間違いとして、《昨年秋に尖閣諸島近くで起きた中国漁船衝突事件》の部分も指摘しておきます。新年早々では間違いやすいところではありますが。
 矢板記者とは関係ありませんが、有名歌手がミニブログで(日本に対する)ヘイト的発言をし、それをいさめる少数のコメントは「売国奴!」とレスがついて炎上……という姿は、どこぞの区にでも起きていることの鏡映しのようで興味深いものです。
 ところで南京事件の映画といえば、日本の『南京の真実』第二部以後はどうなっているんでしょうねえ。製作委員会に出資した人々が、なぜまだ代表訴訟を起こしていないのか、不思議です。

【一筆多論】安藤慶太 マニフェストの病を断て+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120109/stt12010907460001-n1.htm

 なにが驚くって、安藤記者の肩書きが「社会部編集委員」から「論説委員」になっていることです。3日付までの【新春・安藤慶太が斬る】ではまだ編集委員だったので、正月明けの人事異動ということでしょうか。アレな記者ほど出世するという産経新聞社の伝統は、今年も守られているようです。
 《「マニフェスト政治」なるものがいかにインチキでいかがわしいか》を論じているのですが、政治が国民と約束をしなくて、どうなるというのでしょうか。いや、一昔前はそれで通っていたとしても、もはや通用しないでしょう。大風呂敷のマニフェストで政権を獲得したということは、国民が大風呂敷を選択したということです。洗濯したからには乾かして畳むまで国民の責任なのです。国民の自主性なんてものを認めない、「おかみ」「権力」「国家」「国体」だけが大切な安藤記者には、その根本もわからないでしょう。一方で、我々もそれを自覚しなければならないのですが。