産経、混乱する。
【金正日総書記死去】「首相はあまりにも脳天気」 自民・高村氏 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111222/stt11122214390007-n1.htm
やっちゃいましたね。「脳天気」は小説家の平井和正氏が考案した表記です。平井氏に影響を受けた小説家たち(ウルフ・チルドレン)が多用し、ライトノベルなどを通してネット上ではもはや多数派になっていますが、国語辞典に載っている正しい表記は「能天気」です。
【金正日総書記死去】「国めちゃくちゃにした人」 中国のネットで金総書記批判 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111222/chn11122212060005-n1.htm
吉林省延吉の矢板明夫記者による記事。中朝国境の連絡を北朝鮮側が遮断した、というのが主な内容なのですが、それでなぜこの見出しになるのか不思議です。記事本文にも《一度つながってもすぐに途端に切れたり》とか《裸な王様》とか、不思議な表現が見られます。矢板記者の動向に注目したいところです。
【金王朝の行方(下)】異例の弔問も…動いた中国、米国は静観+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111222/kor11122207190004-n1.htm
北京の川越一記者とワシントンの犬塚陽介記者の連名による、米中の対応を対比した記事です。なぜこのテーマで、前ワシントン支局長で現中国総局長の山本勲氏が出てこないのか、解せません。*1
全体として、中朝密着と距離を置く米国というシナリオで記事が書かれているのですが、中国側の混乱を示すエピソードを挿入したことで、このシナリオは破綻しています。面白いエピソードなので書きたかったのでしょうが、もう少し考えるべきでしたね。
*1:コメント欄でのご指摘により、修正削除いたします。