黙然日記(廃墟)

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産経抄、禁を破る。他。

産経抄】11月5日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111105/plc11110503120001-n1.htm

 パパンドレウ・ギリシア首相と鳩山由紀夫元首相の類似については昨日のエントリで触れましたが、それをパクられてしまいました(笑)。「産経抄」に二日続けて同じ人物を取り上げない自主ルールがあるなんて話は初耳で、一時期の菅直人首相(当時)への連日の言及は、いったいどういうことだったのでしょう。
 なんだかんだいって昨日はまとまりのよいコラムだったのですが、今日はパパンドレウ氏から鳩山氏、そして野田佳彦首相へと矛先がふらつき、なんだかわからない文章になってしまっています。連日の禁を設けるより、毎日のレベルを一定に保つよう心がけてほしいものです。
 野田首相への矛先は、≪財務省のお役人の入れ知恵≫というあたりに向けられています。菅前首相のときには「役人の話を聞かず、使いこなせていない」と批判していたのですから、民主党政権であるかぎりどうにでも批判できるという見本のようなものです。これが自民党政権だったら、菅氏には「強力なリーダーシップ」、野田氏には「官僚の知恵を使いこなす」とでも評価していたでしょう。
 ついでに私見を述べておきますが、総選挙前の消費税増税には強く反対します。それは重大なマニフェスト違反です。「消費税を4年間(この政権の間)上げない、議論はする」というのが、国民との約束だったはずなのですから。復興のための期限付き増税でないかぎり(それは消費税になじみません)、マニフェストの他項目のように「財源がない」で言い逃れることはできない性質のものです。

おまけ。

【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 「大記者」になりました - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111105/kor11110503110000-n1.htm

 黒田勝弘記者がこの10月で70歳になったことは把握していましたが、それを機にさすがに「ソウル支局長」の役職は外れて、「ソウル駐在特別記者」という肩書きになったそうです。メモしておきましょう。千野境子特別記者(元論説委員長)や古森義久ワシントン駐在編集特別委員(元論説委員)を思わせる肩書きですね。別に産経新聞社に「支局長定年は70歳」というルールがあるわけでもなさそうで、山口昌子記者は71歳でもパリ支局長ですが……。