産経抄と軍隊の解散。
【産経抄】１１月４日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111104/fnc11110402520001-n1.htm
昨日の「主張」では、あるいは今日の「正論」欄*1でも「自衛隊を軍に」と寝ぼけたことをつぶやいている産経ですが、この「産経抄」だけは『女の平和』の平和主義を受け入れているようです。古代ギリシアの直接民主制が衆愚政治に堕し戦争を招いた、と切り捨てているのですが、はて。産経的に衆愚政治がもたらすものは、お花畑平和主義ではなかったのでしょうか。戦争こそが愚かであり、賢さがそれを回避するというアリストパネスのメッセージは、産経の紙面にふさわしいのでしょうかね。なおWikipedia:女の平和によれば、原題でもあるヒロイン･リューシストラテーの名は、「軍隊の解散者」の意だそうです。
世界が注目する国家的危機の中、政権を維持して自らの手で問題解決にあたろうとするパパンドレウ･ギリシア首相の姿は、その点では菅直人前首相を、政策への支持率を背景に奇策を提案するあたりは鳩山由紀夫元首相や橋下徹大阪府知事を思い起こしますが、そういう安易な比較がないのも「産経抄」にしては珍しいところです。
