黙然日記(廃墟)

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産経抄と編集手帳。

産経抄】10月17日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111017/art11101703070000-n1.htm

 15日付読売新聞「編集手帳」が、かつての「産経抄」担当者である石井英夫氏のエピソードを紹介した、その返礼に、かつて「よみうり寸評」を担当していた細川忠雄のエピソードを引用しています。それでは、該当の「編集手帳」を読んでみましょう。

10月15日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20111014-OYT1T01420.htm

 ……ごめん、俺が悪かった。較べるべきではありませんでしたね。文章のレベルからして違うし(冒頭いきなり≪土曜日付の読売新聞の≫と、同じ助詞の連続ですからね)、手帳子が石井氏から直接聞いた話は生き生きしているのに対し、抄子は書物からの引用ばかりで、迫力が違います。それにしても、毎日「産経抄」だけ読んでいてたまに他紙のコラムを読むと、ほんとにレベルの違いに驚かされますね。
 書物からの引用という点に関しては、抄子ばかりを責めるわけにはいかないかもしれません。各紙のコラムニストが全般に小粒になってきたこともあるでしょう。コラムは今でも毎日各紙で執筆されているのに、著名になるコラムニストはほとんど現れません。伝説的なコラムニストで存命の方が、石井氏以外にどれぐらいいるでしょうか。生き生きとした話を書きたくても書けない、という事情は確かにあるでしょう。政治家もスポーツ選手もミュージシャンも芸人も、みんな小粒になってきたなあ、と思うのは、こちらが歳を取ったせいなのでしょうが、コラムニストについてもそうなのでしょうか。少なくとも「産経抄」に関しては、そうではないと感じますが。