産経抄の大文字観。

【産経抄】８月９日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110809/dst11080903040001-n1.htm

　大文字送り火に被災した松を使うことがとりやめになったという話。(1)燃やすのは一度だけで(2)直接口に入るものではなく(3)検査済みの薪を、なによりも(4)この一年の死者を悼むために焚くことに、なぜ反対する人がいるのか、本当に理解不能です。別に京都市民が閉鎖的だからというわけではなく、東京にもたとえば「汚染された野菜が集中的に東京に運ばれている」という無根拠な妄想を抱いている人がいるようなので、ごく一部のファナティックな被害妄想によるものなのでしょうが。
　では今日の「産経抄」に全面的に賛同するかというとそうでもなくて、コメントランであぐりこらさんが指摘されていたのですが、今日持ち上げている梅棹忠夫氏は、数日前に大批判していた日本語ローマ字化論者であったという皮肉な自己矛盾があったりもします。でもまずそれはともかくとして、長崎慰霊の日でもある今日、大文字の分も、あらためて震災被害者の皆様に合掌したく思います。