黙然日記(廃墟)

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産経の主君押込。

産経抄】7月17日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110717/plc11071702310002-n1.htm

 江戸時代の主君押込制度のことを抄子が最近知ったからといって、そんな何日かおきにコラムにされても読む方が困ります。
 ところで産経新聞社では最近、長期政権を誇った住田良能氏が社長の座を追われ 退き、清原武彦氏が会長に就任しました。新聞社として記者出身者のトップが続いていこることは、これは皮肉ではなく、評価していいと思います。問題は記者としての実績で、住田氏は南京40万人虐殺説で名高い『蒋介石秘録』の担当者、清原氏は「正論」路線にたずさわっていた方だそうですが。まあ、今までと路線的には同じってことですね*1
 さて「産経抄」の話に戻りますが、困ったもんですね。こんなに何回も主君押込の話を気に入って書いているようでは。
 真面目な話、内閣総理大臣の地位というのはそんなに軽いものではありません。衆議院の任期切れか不信任決議がないかぎり、外部から法律的に辞めさせることはできません。もちろん実際には説得による自主的な辞任という手段がありますが、これは言うまでもなく、言葉による説得に限られます。主君押込にならうべきだという主張は、言葉による以外の“説得”を意味しているのでしょうか。だとしたら、とても民主主義国の大新聞とは思えません。

*1:他に、清原会長の情報パイプに関して最近面白いことがあったんじゃないか、と言われていますが、裏がとれていないので噂レベルにとどめておきます。号外を出してもいいぐらい面白い話みたいですが。