産経と記事、続く。

記者も感激！　さいたま市の８０歳男性が発明した「夢のエネルギー製造装置」に迫る＋（1/5ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110626/scn11062612000001-n1.htm

　続報 ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!
　安岡一成記者、まさか本気でこの“発明”をプッシュしてくるとは……。
　検索してみると、このブログで安岡記者の記事を2回取り上げていました*1。最初の1回 d:id:pr3:20081125:1227624921 はストレートニュースで褒めているのですが、2回目に登場したとき d:id:pr3:20090510:1241967556 は連名記事とは言え、ニッポソの戦後政治史をかいま見ることのできる貴重な内容の代物でした。この半年の間になにがあったのか……というか、疑うことを知らない素直な人なのかもしれませんが、新聞記者としてはそれじゃ問題がありますよ。
　とはいえさすがに今日の記事を見ると、この装置を永久機関だと信じ込んでいるわけではなさそうです。いや、それでもそういうミスリードを誘っているわけで、かえって悪質なのですが。完全な永久機関ではないことはわかっていても、投入した分以上のエネルギーを取り出せるとか（それを永久機関というのですがね）、そういう勘違いをしている可能性はあります。
　ただ、たとえ産経の記者からデスクから全員の科学知識が欠落していたとしても、いくらなんでも同行した物理学科の学生A君はカラクリに気づいたはずです。彼のそうしたコメントを載せていない、その状態でプッシュを続けているというのは、やはり「わかっていて読者を誤解させようとしている」と解釈すべきなのでしょうね。

*1:こんなこともあろうかと、できるだけ記者名を書くようにしているのです。