黙然日記(廃墟)

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sankei]産経「主張」の困惑。

【主張】中国の調査船 沖ノ鳥島の監視に本腰を+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110620/plc11062002140003-n1.htm

 20日付「主張」はあいもかわらぬ中国脅威論で、よく飽きないなと思います。読んでみれば、単に中国が調査船を派遣したというだけの話です。そうなると日本国も南極大陸にいたる全世界に領土的野心を燃やしていることになってしまいそうですね。
 《日本が日米同盟を軸に対応すべきなのは言うまでもない》とか、一足飛びに言うまでもなくなっちゃうところが産経らしいのは言うまでもありません。なんでここに日倍同盟が出てこなければならないのか、産経「主張」を毎日読んでいないとわからないところです。毎日読んでもわかるのは、「ああまたわけのわkwらないところにこじつけているのか」だけですが。
 対米従属と民主党政権批判が“下野なう”産経の真骨頂ですが、この「主張」では後者があまり目立ちません。実は民主という政権は鳩山内閣から菅内閣を通して、どちらかと言えばタカ派の方向を示しており、この点では(産経としては)文句を付けづらいところなのです。さすがに褒めるところまではいっていませんが。

【土・日曜日に書く】ワシントン支局長・佐々木類 トモダチ作戦〜外伝+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110619/stt11061903240000-n1.htm

 ここで、19日付「日曜日に書く」を見てみると、菅直人首相を高く評価しています。いや厳密には、米国オバマ政権が菅政権を評価しているという話ですが、米国様が評価してくださったのだから文句は申しません、という態度と、今まで続けてきた「菅政権の震災・原発対策は国民に支持されていない」というストーリーラインの狭間で、苦しんでいるようにも見えます。わたし個人としてはあまり好むところではないのですが、産経の視点から見た場合、外交・防衛・対外関係についての政権批判は、ほとんど不可能ではないでしょうか。だからいつまでも前の官房長官の発言を(勘違いした方向で)蒸し返すぐらいしか、することがないのかもしれません。