産経抄の演技力。
【産経抄】5月23日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110523/ent11052303180001-n1.htm
【産経抄】5月23日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/508222/
長門裕之氏のご冥福をお祈りします。合掌
追悼コラムにはあまりツッコミを入れたくないのですが、「最後の一文で無理矢理政権批判」というのがひどすぎて、目も当てられません。それが正鵠を射ていればまだしも、《明るい演技力を持った指導者》ではわけがわかりません。被災地訪問でも事故調査の発表でも対応のために官邸入りするときも、明るくニコニコしていればいいのでしょうか。沈んだ表情でありながらどこか希望を持たせる明るい雰囲気を放つような演技力を求めるなら、それは長門氏クラスの演技派俳優に求められても、普通の政治指導者に求められるレベルではありません。ロナルド・リーガン*1やアーノルド・シュワルツネガー氏も、役者として決して演技派ではありませんでした。
あるいはこれは、明るく振る舞って失敗を糊塗するのが良い指導者だ、ということでしょうか。それならば、いつも笑いのネタを提供してはごまかし続ける産経抄らしい意見ですが、ワシントン・タイムズに意見広告を出した安倍晋三元首相ら*2は、どんな演技力でごまかしてくれるのでしょうか。
*1:俳優時代は日本ではこう紹介されており、米大統領選のときから「レーガン」と表記されるようになりました。
*2: http://www.chojin.com/news.htm 5月10日付記事および http://www.chojin.com/nippo/arigato.html 参照。