黙然日記(廃墟)

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産経抄子のトラウマ。他。

産経抄】5月15日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110515/trd11051503070002-n1.htm

 なにこの隙だらけのコラム。誘いの隙? とりあえず、ハワイではアロハが正装、というのはいまさら言うまでもないでしょう。この筆者はハワイ人に喧嘩を売っているのでしょうか。奇襲攻撃ですか。5・15事件ですか(かなり違う)。
 クールビズというものを、そもそも誤解している節もあります。まず冷房温度を高めにするという前提で、それでネクタイ締めてちゃつらいだろうから開襟シャツでいいよ、というものでしょう。必ずクールビズスタイルにしなければならないというものではなく、暑くてもネクタイを締めたい人は締めればいい、そのかわり「暑い」とか文句を言うな、ということです(日本のお役所でそうした“反抗”ができるかはともかく)。しかしこの筆者は、クールビズスタイルになれば自動的に節電になるとでも思っていそうです。前提を無視した上で、「ネクタイ姿で快適に過ごせる選択肢を作れ」というのなら、それは「冷房温度を下げろ」ということで、クールビズの本質をまったく理解していないことになります。「服装という形は大事だ」がコラムのテーマであるにせよ、形にしか目が向いていないのではないでしょうか。
 他人がなにを考えていたかについて、推測の形で逃げるのはかまわないのですが、「服装へのこだわりは仕事への誇りだ」というテーマに関わる部分まで「〜のだろう」あたりではなく《ような気がする》とまで逃げているところに、この筆者の本質的な気の弱さと、それをカバーするための虚勢が見え隠れしています。人前に文章を後悔するという行為は、こんなことまで読み解かれてしまうのですから、恐ろしいものです。
 ついでに、この筆者は、自由な服装に関して、学生時代になにか嫌な思い出でもあったのでしょうかね。たしか阿比留瑠比記者がブログで、中学時代に服装の自由化運動をするサヨクがかった連中に反発して詰襟で通した、みたいなことを書いていたと思いますが、同じ四十代の産経記者にはそういうタイプが多いのかもしれません。

【軍事情勢】テロリストに捕虜資格はない - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/506994/

 コメント欄でpipisanさんお薦めの、野口裕之記者による1本です。pipisanさんは《便衣兵》に大ウケしていましたが、そもそも「ビンラディン氏を犯罪者として扱え」という違憲に対して「捕虜資格がないからその必要はない」では、なんの反論にもなっていません。アルカイダに交戦資格がないことを強調するだけ、野口記者の破綻ぶりが目立ちます。もうひとつ、野口記者がまさか、児童の権利条約を肯定するとは。
 あと関係ないんですが、第三国で特殊部隊が時刻に関わる人物をどうこうするというのは、その国(この場合はパキスタン)に対する“国家主権の侵害”ではないんでしょうかね。金大中事件に関して、産経の記事はしばしば日本の国家主権侵害を問題にしたがるのですが。