産経抄の復活観。

　クリスマスや聖バレンタインの日と違って、復活祭が日本で定着していないのは、その意味がよくわからない（日本の神道信仰に取り入れることができない）ためと、算出方法が複雑すぎるためではないかと思います。ここで大手広告代理店とコンビニ各社が連携して、「復活祭だからゆで卵の料理を食べましょう。今年は4月24日、ご予約はお早めに」とやれば、あっという間に定着するのではないか。そういう冗談もあります。「今年の恵方」とか、最近まで（わたしの周囲では）誰も知らなかったし。どうでもいいですが（よくないですが）、関東では卵が高くてかないません。特売などもいっさいやらなくなりました。供給そのものは震災直後に較べればあるのですが、福島から千葉にかけての養鶏場が被害を受けた関係のようです。
　復活祭はユダヤ教の過越の祭と密接な関係があり、そもそもは同じ日でした。ユダヤ教の重要な祝日にイエスが復活したとされるのは、イエス信仰が当時はユダヤ教の一分派であったことを示しています。「原始キリスト教を研究する」というとだんだんユダヤ教の方へ近づいてしまうことになります。他宗教の関わりを言うならこの点は見過ごせないのですが、産経的には触れたくないところなのでしょうか。