産経抄、引用する。
【産経抄】4月19日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/503221/
【産経抄】4月19日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110419/dst11041903240002-n1.htm
亡くなられた6人の子供のために、安らぎを祈ります。
読んだかぎりでは詩としてどうかと思いますが、おそらく抄子の引用が悪いのでしょう。昨日の事故に早くも対応しているのは、「産経抄」としては上出来ですが。
幕末期の《世界一子供にやさしい国》という評価を台無しにしたのは、欧米式の体罰教育を取り入れた明治以後のことです。その時代を崇め奉り、教師による体罰を肯定するかのような記事を載せたり、厳しいしつけを掲げる“教育再生”のお先棒を担いだり。虐待問題には真摯に取り組んでいるとしても、産経がそれを言う資格はないでしょう。
単に子供の安全としても、たとえば今回のような交通事故で亡くなった子供が、かつて「交通戦争」と言われた当時にどれほど多かったか、その数を近年になってどれほど減らすことができたか。それを考えるだけでも、日本における子供の安全が一貫して保たれていたわけではないこと、現在になって悪化したわけではないことは、簡単にわかります。事故にしろ虐待などの“人災”にしろ、大きく報じられる事例があれば目立つのでそうした論調になりガチですが、安易な「昔は良かった」論は慎みたいものです。
補正予算財源 国債をなぜ排除するのか - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/503222/
【主張】補正予算財源 国債をなぜ排除するのか - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110419/plc11041903300001-n1.htm
今年度第一次補正予算(と書いて「とりあえず」と読む」については、実はわたしも国債が有効だろうと思っているので、なぜ政権がそれを渋るのかがわからないし、この「主張」だけ切り離せば特に反論はありません。ただやはり、産経がこう主張しているのを見るとなんともおかしな気分になるだけです。臨時の国債とはいえ、国家会計に組み込まれいずれ増税などでまかなわねばならないことは、一般の赤字国債と変わりません。それを震災のコストとして甘受すべきだ、という一言でもあれば違うのですが、ただもう国債国債で、まるで政局に合わせた反対のための反対をしているかのようにしか見えないところが奇妙です。