産経阿比留記者、見出しになる。
【菅首相会見】(4)「阿比留さんとは見方がかなり違う」(12日夕)(2/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110412/plc11041219370026-n2.htm
菅内閣総理大臣記者会見 - 〔首相官邸サイト〕
http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201104/12kaiken.html
〔28分20秒ごろから〕
そんなわけでアンテナが低くなっているのですが、話題騒然の12日の記者会見についていまごろ記録しておきます。記事では後半の質疑が、産経新聞阿比留瑠比記者のものですね。
この質疑を読んで少し驚いたのですが、菅直人首相は阿比留記者のことを認識しているのですね。もちろん官邸担当記者ですから顔や名前は覚えているでしょうが、どのような論調でどんな内容の記事を書いているかまで把握しているらしいということです。首相は産経新聞に目を通すほどヒマなのか? というのは、かなり大きな疑念です(周辺の人が読んで「産経の阿比留がまたくだらないことを書いている」と伝えている可能性はありますが)。
もうひとつ気づくのは、首相は阿比留記者の質問にまったく答えていない点ですね(笑)。阿比留記者の“質問”は辞任を要求するものなのに(質問じゃねーよ)、首相は「自衛隊を活用している」という答えしかしていません。知らない人にはわけのわからない問答でしょうが、阿比留記者の記事をずっと追っていた人ならニヤリとするところです。なにしろ震災以来、署名記事では、首相の責任追及と、「民主党政権は自衛隊を嫌っている」というデマばかり書いていたわけですから。それらの記事を直接全否定されて、阿比留記者のメンツも何も丸つぶれになった質疑応答と言えましょう。
ただこの質疑は注目されたらしく、当日夜のニュースをたまたまちょっと見たら「首相は辞任しない考え」と大きく報じられていましたし、阿比留記者の名前で検索されたらしく当ブログのアクセス数も(あるいはBill McCrearyさんのところ*1も)跳ね上がっています。でもたぶん、テレビでもこの質疑の場面はやらなかったんでしょうね(笑)。しかしいくら注目されたとしても、自社記者の名前を見出しに使う産経のセンスにも呆れますね(注目されたのもこの記事の見出しによるもので、そうでなければ埋没していた可能性が高いのではないでしょうか)。
阿比留記者のブログではまだこれ関係のエントリが立っていないようです。署名記事はあるかもしれませんが、ちょっと今手が回りません。