産経抄、幻影をを追う。
【産経抄】２月２４日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/493003/
【産経抄】２月２４日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110224/lcl11022402570000-n1.htm
あれあれ。昨日、「産経抄は石原慎太郎氏のことをスルーしている」と書いたら、今日は丸ごと使って石原氏礼賛です。二日がかりとは卑怯なり。まあ、68歳を老害扱いしておいて78歳に期待をかけるような文章を、一日分にまとめるわけにもいかないでしょうが。
期待はおもに国政復帰にかかっているようで、都知事でなくなればこっちはかなり助かります。たぶん、与謝野馨氏が離党して空いたたちあがれ日本の東京1区枠から出るとかそんな話でしょうが、弱小政党の党首級になっても（しかし、たち日は上ばっかり詰まってる政党ですなあ）、あるいはなにかの間違いで（たとえば創生「日本」の推薦枠で）自民党から出るという話になっても、大宅壮一が1970年時点で予想したように、国政の中では埋没してしまうのは間違いありません。ヨーロッパの一国に比較しうる1200万人の人口と財政規模と自治権を持つ東京都のトップとは、権力でも悪影響でも比べものになりません。それがあるから、不出馬名言に踏み切れないのは昨日も指摘したとおりです。
上の大宅の予言について「産経抄」は、「今は独裁者として権勢を揮っているのだからいいではないか」とでも言いたそうですが、70年代においては必ずしもカリスマ的リーダーではありませんでした。都知事を続けることが年齢的に難しく、より楽な国会議員に転向するなら、影響力もその「楽な」ところに落ち着くだけです。「石原氏の国政復帰」に、いったいどういう幻想を抱いているのでしょうかね。
リビア情勢 邦人救援に自衛隊活用も - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/493030/
【主張】リビア情勢 邦人救援に自衛隊活用も - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110224/mds11022402580004-n1.htm
またですか。この火事場泥棒体質は、なんとかならないのでしょうか。前半はまだいいとしても、問題は自衛隊活用を言い出す後半です。たしかにリビアと近いところにP3Cが配置されていますが、哨戒機で民間人輸送なんかできるものか、ちったぁものごとを考えてから発言してはどうでしょう。もし近くに空自のF-15がいたら、後部座席に搭乗させてピストン輸送しろ、とか言い出しかねませんね*1。
これは、機会があるごとに自分の主張を大声で叫ばずにいられない、ある種の貧乏性とも考えられます。いますよねこういう人。
