産経抄、警察批判する。

【産経抄】２月９日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/490761/
【産経抄】２月９日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110209/trd11020902510000-n1.htm

　まあ「産経抄」にはいつもアレを期待しているわけなんですが、今日のは同意できる部分が多くて困りました。特に警察の捜査情報漏洩について、《小賢しい知恵を働かせた輩》という激烈な非難浴びせているのには驚きます。今回の大相撲八百長事件発覚のきっかけが、この警察による疑問の残る行為であるという指摘は、騒ぎに紛れてあまり言われていないように思え、その点でも抄子が持ち出してきたことに驚きます。今回改革が行われ、大相撲から芸能性が消えて純粋なスポーツになることは、“保守派”の産経にとっては都合悪いんだろう、と皮肉をいうこともできますが、とりあえずこの警察批判は素直に褒めておきます。
　共通番号制について、わたし個人は判断保留中ですが（納税の公平性という観点もありますから）、これに批判的であるらしいことも、やはり驚きです。住基ネットや全国学力テストなど、国や公共団体が個人情報を管理する制度には無条件で賛成するのが産経だと思っていましたから。最後の最後になって、自衛隊基地で反政府演説をさせるなという防衛省次官通達を《言論封殺》と決めつけているのを見て、やっと「ああ、やっぱりこれは『産経抄』だった」と安心しましたが。