黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経オピニオン欄の興味。他。

米国の柔道クラブから学ぶ日本 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/gaishin/444971/

 28日付「【外信コラム】ポトマック通信」。いやこれ、なにがびっくりするって、古森義久氏じゃなく渡辺浩生記者なんですよ。小学生の子供を柔道クラブに通わせて愛国心を養っているとかいう話。もちろん古森氏の影響があってのことでしょうけれど(古森氏がコーチを務めているのとは別のクラブのようです)。しかし、米国育ちの子供に妙なプライドを植え付けるより、「ハジメ」「イッポン」よりは複雑な日本語を、忘れないようにきちんと身につけさせるべきだと思いますけどね……。まあ、よそ様の家庭のことですが。

産経抄】9月30日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/445943/

平和賞に圧力 「無理押し」大国の異様さ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/445945/

 上は「産経抄」、下は30日付「主張」です。中国の人権状況に関してはわたしも深く憂慮し、『08憲章』発表によって懲役11年の刑という不当な扱いを受けている劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞を望みます(あるいは他にもっと適切な候補がいて、わたしが知らないだけかもしれないので、「強く望む」という表現は保留します)。
 しかし、「産経抄」「主張」の視点はそこにはありません。弾圧されている人権活動家より、弾圧している中国当局の方に興味があるとしか見えません。もちろん表裏一体の問題ですが、この視点の違いには、ある種の異様ささえ感じます。《「中国に対する非友好的な態度になるだろう」》という外務次官の発言は、“警告”、悪く取れば“脅迫”かもしれませんが、《圧力》に相当するでしょうか。