黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の地元観。

「5月末決着」断念 約束守れぬ首相は辞めよ 現行案の決断が残された道 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/390840/

 14日付「主張」。「6月以降も作業を続ける」という発言は「5月末を断念」とイコールではないだろうと思うのですが、そうなる可能性が高いのは確かです。憎いにくい鳩山政権がどうしようもないところまで追いつめられたことで、心の底から嬉しくて仕方ないようです。「首相は辞任しろ」(これはまあ納得できるところですが)と言ったその直後に、首相自身が現行案を持って地元を説得して回れ、いやその前に辞任しろ、と、なにをどうさせたいのかまったくわかりません。辞任した後に謝罪と説得に回れと言っているのでしょうか? たとえレイムダックになっていても現職の首相と、その肩書きを持たない無役の人では、説得力に大きな違いがあるはずなのですが。舞い上がるあまり、自分がなにを言っているのかもわからなくなっているのでしょうかね。あるいは、某元首相の発言をあたかも現職首相のそれであるかのようにいちいち大々的に報じる産経の方針からすると、首相と元首相の肩書きの違いはどうでもいいものなのかもしれませんが。
 ただし、「沖縄県も名護市も現行計画に難色ないし反対を示している」と、地元が反対していることを「主張」欄がはじめて認めたあたりが注目すべき点かと思います。それでも最後に、あたかも地元が県外・国外移転の期待をふくらませたのが悪い、とでも言いたげに書いているあたり、別に心を入れ替えたというわけでもなさそうです。